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2008-12

不況と社会貢献活動

企業が行う社会貢献活動を「フィランソロピー」と言います。
10年以上前から、各企業が様々な社会貢献活動をしていることが報じられています。
しかしながら、昨今の経済不況の中、その予算が大幅に削られているのが実情のようです。

私は、以前から、このフィランソロピーには違和感を感じていました。
株式会社として利益を追求する傍ら、社会貢献活動をすることは、「宣伝活動」と同じような感じがしてしまうからです。
もちろん、純粋な意味において、社会貢献は私たちにとって義務の一つと感じていますので、その「形」を批判するつもりはありません。
残念なのは、不況のせいで、予算が削られてしまい、その恩恵をこうむっていた人々や地域社会が、実際に困ってしまうということです。

クエストでは、この社会貢献を、別法人である「NPO法人子ども未来研究所」にすべて移行し、活動を支持してまいりました。
10周年を迎え、毎年子供のためのアートセラピー教室は増え続けています。
子供たちが心傷ついてしまう前に、自らの心を健康にしていく体験を積む「心の予防教育の実践」を行っています。

12月23日は、毎年「ガイアシンフォニー」の上映会を行っています。
今回は、第2番の上映で、出演されている佐藤初女先生をお迎えして講演を行っていただきました。

10年以上前の映画作品にもかかわらず、東京ウィメンズプラザのホール満員の盛況でした。
チケットもひと月前に完売し、多くの方にご迷惑をおかけしました。

講演の冒頭に、
「子ども未来研究所の活動は、私や、ガイアがお伝えしている活動とおんなじです」
と、おっしゃって下さいました。
大変ありがたい言葉に、活動を実践している会員にとっての大きな励みになりました。

初女先生は87歳のご高齢にもかかわらず、年間70回もの講演活動をされています。
そのパワーは「食べることです」と静かな口調でおっしゃいます。

「命とは何ですか?と聞かれれば、わたしは食べることです、とお答えします。
食べることとは何ですかと聞かれれば、生きることです、そうお答えしています」

先生のおむすびは(おにぎりではなくおむすびだそうです)「お米とお米の間に空気が入ってお米が呼吸できるよう」な、おむすびだそうです。

「食べられれば大丈夫ですよ」
このお言葉には深く感動しました。

「人間は、誰もがみんな、自分を社会に役に立てるために生まれてきたのです。」

形はどうあれ、わたしたちの社会貢献活動も少しずつ実を結んでいるようです。



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高齢者とアートセラピー

クエストでは、アートセラピスト養成を始めて間もなく、高齢者向けのアートセラピーを手掛け始めました。

今までにアートセラピーを提供してきた高齢者施設は、20か所以上にわたります。
通い型施設の「デイサービス」や「デイケア」。「特別養護老人ホーム」、「グループホーム」、「高級老人ホーム」など。

施設によって、利用されているシニア(高齢者)の健康状態はまったく異なります。
肢体麻痺の方、認知症の方、聴覚機能が衰えている方・・・・などが、同じテーブルに集まってアートセラピーを体験していくのですから、当然、提供するアートセラピーも当然プログラムを変えていかなければなりません。

当初は、アートセラピーに対する理解がほとんどありませんでしたから、「レクリエーションの一環」としての理解だけでした。
ところが、利用されるシニア(高齢者)の皆さんの様子の変化や、楽しむ様子から、単なるレクリエーションとの違いをわかってくださるようになりました。

ご家族にまでその様子は伝わります。たまに、面会にいらしたご家族が一緒にアートセラピーを楽しんでいく様子もうかがえます。年齢はかなり重ねていらっしゃっても、「親子」ですから、聞こえてくる会話はほほえましいものがあります。

車いすで参加された方が、夢中になって途中から立ち上がったり、耳が遠くて聞こえないはずの方が普通に会話に入ってきたり、と不思議なことは現場でよく起きることです。

クエストでは、数年前からシニア(高齢者)の皆さんの認知状態(レベル)によって、クラスを変え始めています。
健康で元気な方と、認知症が進んでいる方が、同じテーブルについて体験していくのは、双方にとってあまり効果が期待できません。
現在では、「元気で自立して生活されている方」、「認知症が進んでいる方」、「その中間のグレーゾーンの方」といった具合に、かなりクラスを細かく分けています。

さらに、ある施設では、介護職員の方向けのアートセラピーもスタートしました。
これも、アートセラピーが、現在どの企業でも検討している「メンタルヘルスケア」に効果的であることが、理解されてきたからなのです。
「いまさら絵なんて・・・」と、おっしゃっていたある施設の施設長さんが、夢中になってアートワークをされているのをつい最近目にしてきました。

アートセラピーって何?
この答えを知るには、体験することが一番!

最近では、ある全国規模の組織からも、アートセラピーについてのヒアリングをされているほどです。
シニアアートセラピーケア事業部では、無料デモンストレーションを行っています。ご興味のある方はコチラまで

 



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子供のためのアートセラピー

クエストでは、20年にわたる子どものためのセッションを提供し続けています。
しかし、株式会社として運営している事業の中に、子供のためのプログラムを取り入れることに、ささやかながら抵抗感をもっていました。

1999年春に、特定非営利活動法人法(NPO法)が施行され、それまで社会的な身分をもたなかった「市民活動」に法人格を与えることができるようになりました。
このことは、熱心に市民活動をしている人たちには朗報でした。
なぜならば、どんなに頑張っても身分が個人なので、事務所一つ借りることもできないし、団体名で銀行や郵便局(当時)の口座すら作れなかったのです。

私は、クエスト総合研究所という株式会社の枠組みの中での、子供のための事業を手放し、このNPO法に従って、法人格を取得することにしました。

手続きは大変でしたが、9月に東京都より認証を受け、特定非営利活動法人 子ども未来研究所が設立されました。
今年10周年を迎え、事業は驚くほど広がりました。
子供たちはアート表現が大好きです。
ということは、「絵を描くのは苦手」というあなたも、子供のころは大好きだったのかもしれません。
日本の美術教育は、現在は惨憺たる状態です。
小学校に美術教師がいないのは当たり前のようです。
美術の時間はないに等しいとのことですし、教師が教則本を片手に「チューリップの描き方」を教えるようなことになってしまっては大変です。
自由表現は、私たち人間に与えられた自分らしさを受け取る素晴らしい手段です。

子ども未来研究所の事業内容は、
子供のためのアートセラピー教室(全国13か所19教室)
親のためのアートセラピー教室(7教室)
夏の体験学習「グロースセミナー」(北海道士幌町)
冬の体験学習「わくわく雪ん子冒険隊」(福島猪苗代)
春のイベント「田んぼで泥んこ大運動会」(埼玉県熊谷)
冬のイベント「ガイアシンフォニー上映会」(東京青山)
新年のイベント「も・の・が・た・り・展」(東京目黒)
さらに、社会貢献活動や講演会も実施してきました。(2008年12月現在)

子どもたちは私たちの未来

この大切な基本を忘れずに、これからも活動の輪を広げていきます。



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