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2009-01-30

アートセラピーの効果

今回は「アートセラピーの効果」について。

アートセラピーは、民間スクールが使う機会の多い言葉です。
医療現場では、「芸術療法」「描画療法」「描画分析」などの言い回しが多いようです。

一般に「セラピー」という言葉に、抵抗感を感じたり、「怪しげなもの」という印象を与えやすいのが実情です。
なぜならば、しっかりとしたデータを集積し、それを分析して効果があると言われているわけではないからです。
(クエストでは、桜美林大学と高齢者施設運営企業(株式会社サンフォーレ)と共同でアートセラピーによる効果についてデータ収集及び分析を行いました)
そして何よりも、アートセラピーが「医療行為」ではないということがまだ一般の信頼を得ていない理由かもしれません。

私たちは、その現状を踏まえたうえで、一般のスクールとして伝えられる効果に関していくつかあげてみます。

①アートセラピーで、創造、創作による五感を高めることができる。
五感を刺激することは、私たちの創造性(クリエイティビティ)につながります。
本来は、幼少期にたっぷりと自然に親しむことで五感を高めるのですが、昨今はそんな恩恵を子供たちが安心して受けることができないのが実情です。
成人してからこそ、この五感の働きはが人生を豊かにしてくれる大切なものになるのですが、日々の忙しさに追われ、思考ばかりを使い、結果としてストレスの多い日常を体験することになってしまうのです。
イメージの力を育てるためには五感刺激が重要だということです。

②癒しの効果
本来的な「癒し」は、心の傷に真正面から向き合って行くことを通してなされます。
ですから、「癒し効果」をうたう多くのセラピーは、セラピーではなく「リラクゼーション」がほとんどです。
クエストのアートセラピーは、セラピストとしての技術ではなく、おもに、セラピストとしてのあり方に時間を多く割いていきます。
深層心理分野の世界で「教育分析」といわれているものです。
自分の生き方やあり方を見つめていくからこそ、「癒し」が起きるのです。

③表現力がつく
アートセラピーを学ぶからと言って、描画の技術が秀でていなくても問題は全くありません。
大事なことは、自分らしい表現力を磨くこと。
安心で安全な環境の中で、誰かの評価を得るためではない、自分なりの表現をたくさんしていきます。
その結果、自分の表現力の豊かさに出会うことになるのです。
夢の実現は、この表現力がついているのかどうかが大いにものを言うのです。

④人の役に立てる
アートセラピーを学ぶことで、自分という存在に寄り添うことができるようになります。
自分に寄り添うことができる人に与えられる仕事が、セラピストの仕事です。
セラピストとして生きることは、自分に素直に生きることであり、その結果、必ず人の役に立つことができるのです。
活動を始めると、自分が受けてきた心の傷をもった人たちに出会うことを何度も体験します。
自らが通り抜けてきたからこそ、乗り越えてきたからこそ、似たような傷をもった周りの人たちに寄り添ってあげられるのです。
アートセラピストになるということは、ヒーローやヒロインになることとは違います。
セラピストは、ひたすら寄り添う人なのです。

次回は「アートセラピーの目的」について



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