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アートセラピー研究調査 のアーカイブ

神戸大学との共同研究「アートセラピーによる居場所づくり」

民間スクールは、クラスや資格を提供するだけにとどまらず、研究調査も必要です。

「責務」とまでは言いませんが、民間スクールとしての信頼を得るには、公的機関や大学との共同研究は不可欠になってきます。
以前、高齢者向けにアートセラピーがどれほど効果があるのかを検証するための調査を実施しました。
今回は、子どもと親という関わりにスポットをあてて、具体的な研究調査をスタートさせました。

神戸大学の津田准教授から、子ども未来研究所に問い合わせがあったのは、2006年でした。
「ヒューマン・コミュニティ創成研究センター」のサテライト施設「あーち」での、アートワークセラピーの依頼でした。

このセンターは神戸大学が学校、行政、企業などと協働し、人間らしさあふれるコミュニティの創成を目指した、さまざまな実践的研究を目的としたものです。
「あーち」に訪れる子供や親たちのために、アートワークを提供する試みを私たちはスタートさせました。

「アートであーち」と名付けての活動は、いよいよ4年目に入ったわけです。
今までの活動を振り返り、あらためて、この活動がどのように子供や親、またそのかかわりに効果があるのかを検証していくための、共同研究を津田先生と一緒に始めたのです。

研究調査方法は、クラスに来た子どもたちの「振る舞い」「言動」「親とのかかわり」「スペースの使い方」「実際のアートワーク」などを、長期間にわたって、アートセラピストたちが詳細に記録をしていきます。

もちろん、子どもたちは「実験大」ではありません。
のびのびとアートワークを楽しみながら、個性を伸ばしていくのです。

アートセラピーは、子供と親のかかわりだけでなく、障害者の社会とのかかわりにもきっと役立てるはずです。
どんな研究結果が出るのか楽しみにしています。

   


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民間のアートセラピースクールの責務

日本におけるアートセラピーの事情に関しては、以前にも書きましたが、まだまだ一般の中で理解されるには程遠いのが現状です。

アートセラピーを、「癒しのツール」として提供しているスクールやセラピストがほとんどです。
なにしろ、民間であって「医療分野」ではありませんから、治療を目的とすることはできないわけです。

だからこそ、クエストでは、研究部門を設け、データを収集しながらアートセラピーを世の中に提供し続けています。

まず一つが「子供向けのアートセラピーの効用」
これは、NPO法人子ども未来研究所が、提供している夏のキャンプ「グロースセミナー」に参加する子供たちに、キャンプ前と後に「S―HTP法」という描画法を用いながら、子供たちの様子の変化を観察し、同時に保護者からのヒアリングを行うというものです。
このキャンプは今年で19年目を迎え、すでに延べ500人近いデータがあります。
また、災害時あるいは事件被害にあった子供たちへのアートセラピーの提供で、PTSDケアの実績もあります。

もう一つが「高齢者向けのアートセラピーの効用」
このデータは、桜美林大学健康福祉学群の教授福田潤先生と、神奈川県下の福祉施設との三者共同で行った研究調査です。
このデータはすでに公表されましたが、被験者の5割以上の高齢者に、意欲の回復や認知症の改善が見られた画期的なデータでした。
今後も追跡調査は必要ですが、このような研究をしていくことこそが、民間のスクールとしての責務だと強く感じています。


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